教員・研究室紹介

 千葉工業大学創造工学部都市環境工学科の研究室は、計画系6研究室、環境系3研究室、構造・材料系3研究室の計12研究室で構成されています。

 詳細は、各研究室のHPをご参照ください。専任教員の研究業績等の詳細は、こちらをご参照ください。

計画系

赤羽弘和研究室

ITS(Intelligent Transport Systems)を構成する計測、通信、データベース、制御などのさまざまな技術を交通システムへ適用する方法と、その適用効果の評価法を研究。ITSがより利用しやすく環境にも適合した移動や輸送の実現に貢献し、持続可能な交通システム、交通サービスを具現化させるために、ITS技術と交通システムとを有機的に結合させることを目指している。

赤羽 弘和 教授 工学博士
出身大学
東京大学工学部土木工学科(1981)
出身大学院
東京大学大学院工学系研究科土木工学専攻博士課程(1986)
専門分野
交通工学・国土計画
担当科目
交通計画、交通工学、都市環境工学演習、ゼミナール1・2、卒業研究

磯野綾研究室

人口減少社会を迎え、拡大・成長から賢く収縮する社会へと転換を迎えている中で、地域に誇りと愛着を持って暮らすにはどうすればよいか、地域固有の魅力とは何かという問いに対する研究を、景観やまちづくりを通し、取り組んでいる。建築物や土木構造物、祭りや何気ない日常の景観・歴史に関する調査・研究、まちづくりにおける合意形成や市民活動に関する調査・研究を行う。

磯野 綾 助教 博士(工学)
出身大学
千葉工業大学工学部建築学科
出身大学院
千葉工業大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程
専門分野
景観工学
担当科目
創造工学基礎演習1、国土・地域計画、都市計画、景観工学、都市環境工学演習、住宅・住宅地計画、ゼミナール1・2、卒業研究

薄井宏行研究室

住み続けられるまちづくりのために、都市空間の計測、理解、改善に資する研究と教育に取り組んでいます。たとえば、無秩序な都市の拡大と縮退をどのように把握して評価すればよいでしょうか?密集市街地における住環境をどのように計測して評価すればよいでしょうか?高齢者が難なく継続歩行するためにはベンチをどのように配置すればよいでしょうか?いっしょに考えませんか?

薄井 宏行 教授 博士(工学)
出身大学
筑波大学第三学群社会工学類都市計画主専攻(2007)
出身大学院
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程(2009)
専門分野
都市計画学、都市形態学、空間情報科学、社会システム工学
担当科目
創造工学基礎演習2、測量実習、測量学、都市環境工学演習、ゼミナール1・2、卒業研究

鎌田元弘研究室

主にまちづくりに関係する研究やその成果を活かした実践活動を行っている。2テーマあり、一つは田園的な景観を活かした住宅地計画や地域の活性化を目指したまちづくりについて。もう一つは地域組織・まちづくりNPOなどが参加するまちづくりの手法について。どちらも地球環境にやさしいサステナブル・コミュニティを目指した研究であり、理論と実践のバランスを重視している。

鎌田 元弘 教授 学術博士
出身大学
千葉工業大学工学部建築学科(1980)
出身大学院
筑波大学大学院環境科学研究科修士課程(1982)
筑波大学大学院芸術学研究科博士課程(1987単位取得満期退学)
専門分野
地域計画、建築計画
担当科目
創造工学基礎演習1、まちづくり論、都市環境工学演習、住宅・住宅地計画、専門特別講義1、ゼミナール1・2、卒業研究

佐藤徹治研究室

人口が減少に向かっている今、交通など社会インフラの維持が重荷となりはじめており、また近年では、水害などの災害リスクも高まっている。これらを踏まえた新しい都市のあり方を提案する研究を行っている。また、道路や鉄道などを整備する際、どれくらいの人が利用して、沿線地域の社会経済にどのような影響を与えるのかを分析する交通計画の研究にも取り組んでいる。

佐藤 徹治 教授 博士(工学)
出身大学
東北大学工学部土木工学科(1994)
出身大学院
東北大学大学院情報科学研究科人間社会情報科学専攻博士前期課程(1996)
専門分野
交通プロジェクト評価、都市・地域計画
担当科目
創造工学基礎演習2、国土・地域計画、都市計画、交通計画、都市・地域経済学、都市環境工学演習、ゼミナール1・2、卒業研究

寺木彰浩研究室

都市・地域で建物や道路などの状況を効率よく把握し、都市計画や都市防災に役立てるための研究が中心である。都市計画で実施される調査とその結果を集約して情報化する方法、近年発達が著しい地理空間データに関する調査・研究など。他には、都市を単純化・理想化して、理論的に分析する研究を実施している。

寺木 彰浩 教授 博士(工学) 専攻長
出身大学
東京大学工学部都市工学科(1988)
出身大学院
東京大学大学院工学系研究科修士課程(1990)
専門分野
市街地情報、都市計画、都市解析、都市防災
担当科目
都市計画、地理情報システム、都市環境工学演習、技術者倫理、ゼミナール1・2、卒業研究

環境系

小田僚子研究室

ヒートアイランドや局地的大雨といった深刻な都市大気環境問題が顕在化している。これらの現状を適切に診断するための研究を、屋外大気観測や気象数値シミュレーションといった手法により、水文学や土木工学などの関連分野と併せて学際的に取り組む。東京湾からの海風侵入挙動や干潟の熱環境、都市域上に発達する積乱雲の消長過程など、身近な気象現象について研究を行う。

小田 僚子 教授 博士(工学)
出身大学
東京工業大学工学部土木工学科
出身大学院
東京工業大学大学院理工学研究科博士後期課程
専門分野
都市気象学、沿岸気象学
担当科目
水理学1、環境アセスメント、沿岸環境学、都市環境工学実験、ゼミナール1・2、卒業研究

亀田豊研究室

水環境における、放射性物質、重金属類、有機化学物質、ウイルス等の微量汚染物質の高精度、分析、将来予測およびリスク評価/管理は安全・安心・快適な暮らしのために最重要である。そこで、国内外の研究機関や企業と共に、次世代型環境モニタリングデバイスとアプリケーションの開発、環境管理に係わる先進的研究を行い、22世紀の自然と都市生活との共生方法を世界に提案する。

亀田 豊 教授 博士(工学)
出身大学
東北大学工学部土木工学科
出身大学院
北海道大学大学院工学研究科博士課程
専門分野
水質工学、環境化学
担当科目
創造工学基礎演習2、水理学2、衛生工学、水圏環境学、都市環境工学実験、ゼミナール1・2、卒業研究


松島大研究室

日本に到達する黄砂は中国とモンゴルにまたがるゴビと呼ばれる広大な乾燥地から飛来する。人工衛星の観測データによって、黄砂発生と関わりが深いゴビの植生や土壌水分を把握し、黄砂発生の予測に結びつけていく。一方、津田沼周辺のヒートアイランドについても観測を続けている。熱と水をキーワードとして、地域から大陸に至る大小さまざまな問題に取り組むことができる。

松島 大 教授 博士(理学) 学科長
出身大学
東北大学理学部天文及び地球物理学科第二(1991)
出身大学院
東北大学大学院理学研究科博士前期課程(1993)
専門分野
水文気象学
担当科目
創造工学基礎演習2、水理学2、地球環境学、大気環境学、都市環境工学実験、ゼミナール1・2、卒業研究

構造・材料系

内海秀幸研究室

コンクリート構造物の耐久性評価を目的として、体積変化のメカニズムや材料内部における水分の移動現象を研究している。古典的な力学体系にとどまらず、現象を熱力学的な観点から把握し、数理モデルの構築を現象解明の基本アプローチとして研究の主軸に位置づけている。

内海 秀幸 教授 博士(工学)
出身大学
東海大学海洋学部海洋土木工学科(1993)
出身大学院
東海大学大学院海洋学研究科海洋工学専攻博士課程後期(1998)
専門分野
応用力学、材料力学
担当科目
創造工学基礎演習2、構造力学1・2、応用力学、都市環境工学実験、ゼミナール1・2、卒業研究

金田一広研究室

構造物の基礎にかかわる地盤工学を研究している。例えば、地震時に発生する液状化現象の解明とその対策、軟弱地盤に構造物を建設した後に発生する地盤沈下の予測、地震時における杭と建物の相互作用、港湾構造物の安定性などである。簡易な実験も行いながら、地盤の数理モデルを構築し、シミュレーションを行っている。

金田 一広 教授 博士(工学)
出身大学
名古屋大学工学部土木工学科(1994)
出身大学院
名古屋大学大学院工学研究科地圏環境工学専攻博士課程後期(1999)
専門分野
地盤工学、地震工学、計算工学
担当科目
土質力学、地盤工学、防災工学、測量実習、都市環境工学実験、ゼミナール1・2、卒業研究


橋本紳一郎研究室

高耐久なコンクリート構造物を造るためには、初期の施工が非常に重要となる。しかし、コンクリートの施工や材料を取り巻く環境は以前に比べて大きく変化し、それらに伴う施工時の事故や施工の不具合などが生じている。施工の安全性の確保や不具合防止のために圧送性や型枠内での充填性などコンクリートの施工性・フレッシュ性状に関する研究やそれらにより施工されたコンクリート構造物の耐久性について研究を行っている。

橋本 紳一郎 教授 博士(工学)
出身大学
前橋工科大学工学部建設工学科(2001)
出身大学院
徳島大学大学院工学研究科マクロ制御工学専攻博士課程後期(2006)
専門分野
コンクリート工学
担当科目
建設材料工学、鉄筋コンクリート、都市環境工学実験、ゼミナール1・2、卒業研究